お客様の声 新築戸建て Hさま

お客様プロフィール : 

一戸建て新築

当時20代夫婦と子ども2人(現在は3人)

お話を聞かせてくださったのは妻・Nさん


▶子育てや家事のことを本音で話せる人に依頼したかった


―――いたやに設計を依頼することになった経緯を教えていただけますか。

実家の全面リフォームのご縁で、いたやさんと知り合いました。お互い小さい子どもを持つ女性だという共通点もあり、ざっくばらんにお話しできるお人柄でした。設計士さんに「こんなこと言うのはダメかな?」「こんな部分を見られたら恥ずかしい」などと恰好を付けたり、本音を隠していては良い家づくりは出来ないと思うので、素の自分をさらけ出せるいたやさんにお任せしようと思いました。同じ主婦の目線で、家事のしやすさを考えていただけるという期待もありました。

―――家事の効率重視の依頼だったのですね?

いえいえ、最初は夢を追っていました(笑)。憧れのアイランドキッチンにしたい!とか、お気に入りのカフェみたいに、とか。でも、ある時、夢や憧ればかりで本当に良い家づくりが出来るのかな、と我に返ったんです。


▶理想を追うことから一転。自分らしい暮らしを見つめることになった「暮らしマップ」とは?

―――何がきっかけだったのでしょう?

いたやさんに「暮らしマップ」をしていただいたことです。当時暮していたマンションの部屋のどこで何をするか、家事はどうやっているかを詳しくヒアリングしてもらいました。ほかにもお化粧はどこでするか、携帯の充電はどこでするか、夫が帰宅して、財布や鍵などの持ち物を置く場所は、など、自分では考えたことも無かったことばかりでした。

いたやさんの質問に答えるうちに、自分たちのクセのようなものが分かってきて、それまで何となく決めていたモノの収納場所も見直すことができました。当時は1LDKのマンションで家族4人が暮らしていて窮屈だったのですが、この「暮らしマップ」を一緒に作ったことをきっかけにグンと暮らしやすくなって感動しました。


―――マンション住まいから一戸建てを新築するにあたって、「暮らしマップ」はどんな風に生かされたのですか?

理想ばかり追求していては日々の暮らしがうまく回らないことに気づかせてもらいました。例えば、アイランドキッチンはダイニングから丸見えですよね。子育て中の私が雑誌やインスタのようにお洒落で片づいたキッチンを毎日維持するのは難しいのでは、と思いました。そこで、手元は隠れるように設計してもらい、見えるところには飾り棚などで好みのインテリアを取り入れました。憧れだけで決めなくて本当によかったです

―――「暮らしマップ」が決め手となった間取りはありますか?

洗濯の動線を考えて、1階にも物干し場所を設定してもらいました。干す・取り込む・畳むという一連の動作を短い動線で出来ることに日々助かっています。

面倒くさがり屋なので、たった一歩のことでも、遠いと毎日は出来ないと思うんです。

ほとんどの家事を行うリビングやキッチンのすぐ近くに大きな収納を作ってもらったのも便利です。私も夫もざっくりと収納するタイプだということを考慮して、細かい仕切りはせず、大きな収納をバックヤード的に設定していただきました。


▶大勢のひとが集まる家ならではの工夫

―――特にここが気に入っているという点を教えていただけますか。

まずは、無垢のフローリングですね。1階のリビングだけでなく、2階まですべて本物の木の床にしていただきました。さらっとしていて手入れもラクだし、年月とともに味が出て来て気に入っています。天然木といっても色々な木があるので、選ぶ時はいたやさんのところで、たくさんの木の足触りなどを試させていただきました。ご実家が材木屋さんというだけあって、知識もサンプルも豊富で、納得して選ぶことが出来ました。

もう一つは、我が家は親戚や友人など人が大勢集まることが多いので、玄関の近くに家族が使用するのとは別の手洗いスペースを作っていただいたことです。コロナ禍以降は見かけるようになりましたが、10年前にこれを提案していただいたのは斬新でしたね。

▶10年経ち、家族が増えても、いっさい後悔なし

―――10年前の竣工時から家族も増え、モノも増えたのでは?

そうですね。でも、「暮らしマップ」で、家族の年表も作り、いつ頃どんなライフイベントがあるのかを具体的に考えたんです。当時は小さい子どもが二人いて、三人目はまだ生まれてもいませんでしたが、この「暮らしマップ」のおかげで、将来の生活も見据えた家づくりができました。


―――具体的にはどんなことを?

子どもと過ごす時間は長い人生の中では意外に短いということに気づきました。今、子どもたちの遊び場所になっている和室は、夫婦二人になって歳を重ねたら寝室にすることもできる、という考えから作りました。


―――時間が経って、もっとこうしておけば良かったと思われることはありますか?

それが、これまで後悔したことは一度も無いんです。建築時から10年経った今まで、ずっと満足しています。きっと、あの「暮らしマップ」を通して、自分の家事のクセをしっかり把握してもらった上で、間取りや収納を設計していただいたからだと思います。


―――これから家を建てる方にアドバイスをお願いします。

SNSなどを見て感じる理想や憧れと、実際の自分たちの暮らしにはギャップがあることをしっかり意識することが大切だと思います。自分たちでは気づかないことも多いので、いたやさんの「暮らしマップ」は本当におすすめですね。家を建てる前に絶対に受けた方がいいです。これがあるのとないのでは、家作りが根本的に変わってくると思います。

▼「暮らしマップ」の例


―――設計者よりひとこと

 設計の際、まず太陽光のことを考えます。冬の寒さ、夏の暑さの一番の原因ですし、太陽光の入り方次第で間取りが全く変わるからです。 当敷地では、冬の太陽光が南側隣家に遮られることが分かりました。そこで、敷地の南側に駐車場スペースを広く取って建物を配置しました。これにより、リビングのある1階に最大限光を取り込めるようになりました。広い駐車場スペースを有効活用され、プール遊びや何家族も集まってBBQなど、楽しまれているとか。

 先日、Nさんから室内にも物干場が欲しいとのお声をいただきました。お子さんたちも成長し、おもちゃ置場がもうすぐ不要になります。おもちゃのある部屋は屋外物干しのすぐ側でもあるので、そちらに室内物干しを取付け、来客時にはさっと隠せるよう手前にロールスクリーンを付けてはいかがですか、と御提案しました。

 「暮らしマップ」は普通のヒアリングとは違う独自のメソッドです。これを建築当初に行うことで、お客様の住まい方や家事のクセを考慮した設計をご提案できるだけでなく、ライフスタイルの変化があった時にも、微調整や変更のご提案がしやすくなります。

 ※「暮らしマップ」商標登録出願中

いたや木材有限会社建築設計事務所 大塚典子

暮らしが整う家づくり/リノベーション・新築/大阪市内/いたや木材有限会社建築設計事務所

リノベーション・新築の動線設計と施工 木材を活かした家づくり 暮らしが整う家づくり 家事が楽になる家づくり -- 大阪市内 昭和23年創業 いたや木材有限会社建築設計事務所